気をつけていたつもりなのに糖尿病になりました
よっしーが小学生の時に父が糖尿病と診断されました。子どもなりに「糖尿病って怖いな…」と思い、その後、栄養学を学べる大学を選んだりジムで働いたりと健康に気を付けているつもりでした。
ところが、20代半ばで長男を妊娠したとたんに妊娠糖尿病を発症してしまいました。妊娠糖尿病とは、胎盤から出るホルモンによってインスリンの効きが悪くなり、血糖値を下げきれなくなる状態です。
産後はいったん正常になり、次男を妊娠した時再び妊娠糖尿病になりましたがまた産後は正常になりました。
産婦人科医からは「あなたはまだ20代なのだから今後、糖尿病に気をつけなさい。太らないようにね」と言われたので、玄米中心の和食を心がけてジムにも通いました。
ところが…ジムで運動しているときなど、やたらのどが渇くようになり、夜中もお手洗いに行くために2回も起きるようになってしまいました。
「おかしいな、まだ30代なのにもう老化現象?」と思ったり「もしかしてこれは糖尿病の症状なのでは??」と思いましたが、病院へ行くのが怖くてそのまま放置してしまいました。
ある日、家族の風邪がうつって寝込んでしまい、どんどん体調が悪化していきました。このままだと死ぬのではないかと思い、夫に頼んで車で救急外来に連れて行ってもらったところ「血糖値が475もあるので今すぐ入院してください」と告げられたのです…
糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態
よっしーは「糖尿病性ケトアシドーシス」というとても危険な状態に陥っていたんです。これは、何らかの原因で体内で血糖値を下げるインスリンというホルモンが全く作用しなくなってしまった状態です。
血液中に糖はたくさん流れているにも関わらず、インスリンが働かないので体はそれをエネルギーとして利用できない状態です。
こうなると血液が酸性寄りになり、呼吸も苦しくなり、何も食べていないのに血糖値は跳ね上がり、そのまま放置すると死亡することもある危険な状態です。
普通は1型糖尿病の方がインスリン注射を打ち忘れたときなどに起こるのですが、2型糖尿病でも糖質の摂りすぎ・風邪やインフルエンザなどの感染症などの条件が揃うと発症することがあるそうです。
よっしーの場合、もともと2型糖尿病を発症していて気付かずにそのまま放置して普通にご飯やパンを食べていたのでじわじわと悪化していったのでしょうね。
今思うと、糖尿病性ケトアシドーシスを起こす2か月ぐらい前から異常に甘いものを欲しがるようになっていました。あの時に異変に気が付いて病院へ行くべきでした…
病院に行かずに何年も糖尿病を放置した結果…
緊急入院して16日間、病院で過ごすことになりました。いろいろな検査を受けた結果、すでにいくつかの糖尿病合併症があることが判明しました。
糖尿病神経障害と糖尿病腎症、それから少し遅れて糖尿病網膜症が出てきました。これらは糖尿病の3大合併症と呼ばれています。
神経障害で脚の指先は痺れ、心臓を動かしている神経にも異常があり、たんぱく尿が出て目の奥の重要な黄斑という部分に水が溜まっていました。これが糖尿病を放置した結果です!
このまま合併症が悪化すれば、脚を切断したり突然死、人工透析、失明などの可能性があることを知り、本当にショックでした。現在、2か月おきに眼科で検査してもらっています。
よっしーはもともと玄米ご飯が大好きでしたが、もう覚悟を決めて糖質制限をするしかないと思いました。玄米なら糖尿病にならないだろうという考えは甘かったのですね。
主治医の許可を得て糖質制限を開始して3年あまり、神経障害の自覚症状は消失し、たんぱく尿は出なくなり、目の奥にたまった水は自然に引いてきました。良かったです!
ただし長年放置してしまった結果ですから、血糖コントロールをどんなに頑張ってもマジックのように「ハイ元通り!」というわけにはなかなかいきません…
みなさんは糖尿病を放置しないでください!
この記事を読んでくださっているみなさんは、よっしーのような愚かなことを決してしないでください。糖尿病合併症になる前に治療を開始することが大事です。
ただ、現在病院で行われている標準的な治療法は、必ずしも糖尿病の進行を防げるとは限らないのが問題です…よっしーも玄米食で糖尿病になりました。
日本人の場合、太っていなくても遺伝で糖尿病になる方が多いので、身内に糖尿病患者がいらっしゃる場合は特に気を付けてくださいね。
健康診断で血糖値が高かったり、体がだるいとかのどが渇く、お手洗いが近いなどの症状がある場合は早めに病院へ行きましょう。
糖尿病は放置すると非常に恐ろしい病気ですが、早く気が付いて食生活を改善することができれば怖くありません。
うすうす気づいていながらそのまま放置…なんていうことにならないように、気を付けてください!