指先が腫れてズキズキと痛くなった!
何年か前、手の指先がなんだか痛いなぁ…とふと気が付いたんです。「ばい菌でも入ったのかしら?」と思いましたが、この程度で病院に行くこともないだろうと思ってそのままにしました。
ところが、様子を見ても一向に治る気配はなく、それどころかだんだん痛みが激しくなってしまいました。その指だけパンパンに指先が腫れあがり、まるでマッチ棒みたいな状態に!
これは「ひょう疽(ひょうそ)」といい、手や足の指に何かの菌が入って急性の炎症を起こしたものだそうです。指先が腫れて痛んだのは炎症のためと、膿がたまったせいでした。
菌と言っても原因となる菌のほとんどは黄色ブドウ球菌などそこらへんによくいる菌だそうです。何かの拍子にキズ、ささくれ、手荒れ、巻き爪などが原因でそこから入り込んで悪さをします。
あまりにも痛くてもうどうしようもないと思い、皮膚科に駆け込みました。医師が思いっきり指先を押して膿を出して、塗り薬と飲み薬をもらったらすんなりと治りました。もうあんな思いはゴメンです!
ひょう疽を治療しないで放置するとどうなるの?
ひょう疽になると皮膚の下で膿がたまってくるのですが、これは自然に出ることはなかなか無いみたいです。だからパンパンに腫れて痛かったんです。
殺菌効果のある軟膏などもドラッグストアで販売されていますけど、どれを使えばよいのかの判断は素人には難しいですし、膿がたまっている状態でこういうものを使っても効果はあまり期待できないようです。
やはり早めに病院へ行き、膿を出してもらって適切な塗り薬や飲み薬をもらうことが確実なんじゃないかと思います。
ひょう疽の激痛をガマンしてそのまま治療しないで放置すると、内部で炎症がひどくなって指の組織が死んでしまったりすることもあります!!
こうなると大がかりな治療が必要になり、最悪の場合は指を切断しなければいけない事態になることも…
特によっしーのような糖尿病患者はちょっとしたことで足の指を切断するような事態になりかねません。気を付けましょう。
ひょう疽かな?と思ったら何科を受診すればいいの?
ひょう疽かもしれない…と思ったら早めに皮膚科へ行きましょう。たいしたことないのに病院に行ったら先生によく思われないのではないかなどと思って遠慮する必要はありません。
たいしたことないように見えても実はけっこうヤバいということもありますし、ひょう疽だと思ったけど実は別の病気だったということもあるので、やはり医師に診断してもらわなければいけません。
特に週末は「ちょっと様子を見よう」と思っていると日曜日あたりにとんでもなく痛くなって大変なことになりがち。救急に行くといっぱい待たされる上診察代も多くかかりますもんね。
痛む箇所が外から見て白っぽい膿がたまっているときは病院でちょっと切開してもらって膿を出してもらうと痛みもおさまり、早く治ります。
そして抗菌剤や、必要に応じて痛み止めの飲み薬を出してもらってきちんと飲めば治りますので、あまりひどくならないうちに受診するようにしましょうね。
ひょう疽がいったん治っても何度も再発する場合は、良くない生活習慣(爪や甘皮を切りすぎる、サイズの合わない靴を履いている、衛生状態が良くないなど)がないかどうか振り返ってみましょう。
また糖尿病などの病気があったり、何らかの原因で抵抗力が落ちていると繰り返しやすくなるようなので、気になるようであれば医師によく相談してくださいね。